【臨床工学技士】透析から技士生活を始めてよかったと感じたこと

こつぶ
こんばんは、こつぶです。
臨床工学技士として働き始めて10年以上たちました。
今は透析クリニックで働いています。
そんな私は学生時代、漠然と「循環器業務」をしたいと思い大学病院に入りました。
が、配属されたのは透析室でした。
実は、学生時代は「透析はしたくない」と思っていたので大きな衝撃を受けました。
そうして透析室から仕事をはじめたのですが、その後「機器管理」、「人工呼吸器」に従事しました。
働きはじめた当初は全然分からなかったのですが、ほかの業務を行うことで
「透析室で働いておいてよかったなぁ」と思うことも出てきました。
今回は、臨床工学技士のキャリアを透析室から始めてよかったことを書いていきます。
目次

職種が同じ現場で働いている

医療の現場ではさまざまな職種が存在し、それぞれの専門性を生かして働くことが重要とされています。
いわゆる「チーム医療」。
臨床工学技士の業務は「医師の指示をもとに実施」することが基本です。
つまり、自分の意見だけで治療に参加することはできません。
必ず医師へ意見を伝え、そのうえで指示をもらい実施するという流れです。
忙しくてあまり話をする時間のない人、丁寧に話を聞いてくれる人、あまり聞いてくれない人。
まぁ、医師にもいろんな人がいます。
丁寧に聞いてくれる医師は安心なのですが、やはり緊張するのがそうでない医師に伝える場合。
自分がどんなに

こつぶ
患者さんにとってこの方法が一番いいはず!
と考えても、医師に伝えることができなければ治療につなげることはできません。
まずいなのは必要なことを伝えられない場合です。
そのため、しっかりと業務を行うためは
「相手に自分の意見をしっかりと伝える力」が必要です。
そこで、透析室を見てみると医師、看護師はじめ薬剤師、栄養士、看護助手など多職種が働いています。
この環境は、他の「機器管理」や「人工呼吸器」業務にはありませんでした。
ここでは、職種ごとの目線からみた治療方針や、考え方などを教えてもらうこともできました。
そばで一緒に働いていないと気軽に聞く機会もあまりないので、これはいい経験だと思います。
教科書に載っていない考え方などは本当に勉強になります。
また、多職種がいるためスタッフも多く、「自分の意見をどうやって人に伝えるか」を毎日みることができます。
この伝え方も、人によりさまざまです。
長く話すけど「で、なにをしてほしいの?」と思われる要領を得ない人や
たまにしか伝えないけど少ない言葉で要点がわかる人。
いろいろな人の伝え方を見ることができたのはいい経験だったと思います。

患者さんとの距離が近い

臨床工学技士は「生命維持管理装置の保守、操作」を行う職種です。
医療機器専門と思って目指す人もいるかと思います。
私は、あまりコミュニケーションが得意でなかったので

こつぶ
医療職につきたいけど患者さんと接するのは不安だなぁ
なんて思ってました。
それで臨床工学技士を選んだ部分もあります。
私は5年目くらいから「機器管理」や「人工呼吸器」業務についたのですが
あまり患者さんと話をすることがありませんでした。
そのためなのか、完全に私の主観ですが
はじめから「機器管理」や「人工呼吸器業務」についた方には
どうしてもスタンスが医療機器の操作や管理よりになってしまう人もいたように思います。
なので、患者さんの対応をするときも
「ちょっと苦手なのかな?」
とか思ったことがありました。
しかし、透析室では毎日患者さんと話をしながら治療を進めます。
「その話し方はどうなのかな?」と思うような話し方をした場合は
他の職種スタッフや患者さんから教えていただく機会がとても多いです。
慣れないとけっこうきついですが、のちのち振り返ると

こつぶ
言ってもらってよかったな。
と思います。
透析室は
「臨床工学技士の仕事の先には患者さんがいる」
ということを最も感じやすく、たくさんの指導をしてもらった場所でした。

対人コミュニケーションを学ぶのに最適な環境

臨床工学技士の学校では「チーム医療は大事ですよ!」
みたいなことはよく言われますが、
「じゃあ実際にどうすればいいのか?」
というような具体的なことは教えてもらいません。
「他人とコミュニケーションをとる」
というのは働くうえで基本であり、不可欠なものです。
どんな仕事についても絶対に役立ちます。
今回の記事をまとめると透析室では
  • 職種ごとの目線からみた治療方針や、考え方などを教えてもらえた
  • いろいろな人の伝え方を見ることができた
  • 臨床工学技士の仕事の先には患者さんがいるということを実感できる
というメリットがありました。
早いうちからこれらに気付けるのは自分の成長にとって「有利」だと思います。
臨床工学技士でどの業務につこうか迷っている方がいたら、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか?
それでは!
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この記事を書いた人

妻と子供の3人くらし。仕事をしながら積極的に育児参加!
豊かな生活を送るためブログを開始。本業しながら継続を目指してます。生活・育児、仕事(透析)、ブログ&SNSについての情報発信中。

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