臨床工学技士とは?ざっくり解説します。

こつぶ
こんばんは、こつぶです。
「医療機関で働く職業は?」と聞かれてどんな職業がでてきますか?
まずはなんといっても「医師」、「看護師」ではないでしょうか?
他に「薬剤師」、「栄養士」、「検査技師」、「放射線技師」などなどいっぱいあります。
そんな中、絶対に一般の人の口から出ない医療職があります。
そう、「臨床工学技士」です。
私もかれこれ10数年やっていますが、せつないことに周りの人は本当にだれもこの職業を知りません。
最近は、説明するのもやめました。
今回の記事では、「臨床工学技士」に関する情報をまとめていきます。
将来の進路に迷っている高校生や、病院で働いている医療スタッフで

高校生
臨床工学技士って何する人なんだろう??
と気になっている人は必見!
そうでない方も、知識として名前だけでも知ってもらえると幸いです。
それでは参ります!
目次

臨床工学技士のしごと

実は臨床工学技士も、医師・看護師と同じように国家資格です。
医療現場で使用される医療機器は種類も多く、さまざまな機能をもつものも多くあります。
医療機器を安全に使用するためには専門的な知識が必要です。
しかし、医療機器が使用されるのは人体です。
医療機器だけ詳しくても、人体の構造や働きなどを知らないと、医療機器を安全に使用するにはまだ足りません。
そこで、「医療」と「工学」、2つの知識をもち、医療機器の安全使用に貢献するのが臨床工学技士というわけです。

医療機器の操作と保守

定められた業務内容としては
「医師の指示のもとに生命維持管理装置の操作および保守点検をすること」です。
要は、「医師からの指示のもとに医療機器を操作したり、
いつでも使える状態に保つこと」が大きな役割です。
生命維持管理装置は、イメージしやすいのは「人工呼吸器」ですかね?
ほかには新型コロナの治療の1つとして報道される「ECMO」や「人工透析」の機械もそうです。
これらの機器を、操作したり、使用中に不具合が起きないように点検や部品交換などしています。

医療機器の使い方レクチャー

臨床工学技士は医療機器の専門家ですが、医療機器はかならず患者さんに使用されます。
患者さんの治療やケアを行っている現場には医師・看護師がおり、医療機器に関わる機会が多い職業です。
そこで、医師や看護師に対して医療機器の使い方や、注意点や不具合事例などの情報提供を行う講習会を行うこともあります。

どうやってなるの?

臨床工学技士は「専門学校」か「大学」の指定された学部を卒業し、国家試験を合格することで認められます。
専門学校は「3年制」、大学は「4年制」です。
また、看護師や臨床検査技師の学校を卒業していると、
「1年間」臨床工学技士の学校に通えば臨床工学技士の国家試験をうけることができます。
しかし、臨床工学技士⇒看護師や臨床検査技師は認められておりません。
授業内容は「解剖学」や「生理学」などの医療系分野、「物理」を基本とした「工学」の分野を学びます。
高校時代に「物理」をとっていなかった私は結構きついものがありました。
一通り学んだ後は、他の職種と同様、(学校にもよりますが)病院実習が3か月~6か月程度あります。
最後に国家試験という流れです。

病院内での立場は「施設によりけり」

そんな認知度の低い臨床工学技士。
病院内での立場は?というと施設によります。
臨床工学技士が認知されている施設では臨床工学技士の人数も数十人いたりしますが、
そうではない施設だと1~2人で、周りからは

Aさん
なにしてる人なんだろう?
と思われており、ちょっと肩身の狭い思いをすることもあるようです。
学生で就職活動をする人は、入職してから
「こんなはずじゃなかった。。。」
と思わないためにも、病院内での臨床工学技士の認知度は確認しておいた方がいいですね。

まとめると

臨床工学技士をまとめると

  • 仕事内容は医師の指示の下で、医療機器の操作や不具合がでないように点検や整備をすること
  • 医師や看護師への医療機器に関する情報提供をする
  • 病院内での立場は施設により異なる

といったところですかね。

 

他の職種に比べて歴史が浅いため、認知度向上や業務領域の拡大など

まだまだ力をいれる余地がたくさんある職業です。

 

それでは!

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この記事を書いた人

妻と子供の3人くらし。仕事をしながら積極的に育児参加!
豊かな生活を送るためブログを開始。本業しながら継続を目指してます。生活・育児、仕事(透析)、ブログ&SNSについての情報発信中。

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