自分ではどこが悪いかよくわからないしなぁ。
「意外とここに注意したらいいですよっ」ていうポイントはないのかしら。
記事の内容
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- 穿刺前も大事な件
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- 注意すべきポイント
この記事を書いている私はこんな人です。
・こつぶ( fa-twitter@kotublo)
・透析室経験 12年
・臨床工学技士
・透析クリニック責任者
・50人以上の後輩の、穿刺の悩みに答えてきました。
透析室経験は長いので参考になるはず。
穿刺前も大事な件
穿刺の時に皆さんはどんなところに注意していますか?
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- 血管の走行
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- 血管のおさえかた
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- 穿刺針の角度
こんなところですかね?
穿刺を始めたばかりの頃は、私もすっごく意識しました。
私は血管を抑えるのが苦手。
どうやっても血管を逃してしまい悩みました。
でもあるとき
前述のポイントは穿刺をする時に目が行きやすい注意点。
でも考えてみると、穿刺前にも注意した方がいいポイントがありました。
穿刺は刺す前に始まっているのです!
穿刺前に注意するといいポイント
これから紹介するポイントは、皆さんも知っているものばかり。
ですが、穿刺に慣れてくるとついつい忘れてしまったり怠ったりしてしまうんですよね。
スラムダンクの赤木キャプテン(ゴリ)も言っていますが
「何事も基礎が大事」
この機会に思い出してみましょう。
血管の駆血
穿刺の成功に関わるポイントの1つが血管の駆血です。
シャント 血管の場合、駆血は弱すぎても強すぎてもダメなんですよね。
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- 弱い場合:血管の怒張が不十分
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- 強い場合:動脈の流れを阻害し、こちらも血管の怒張が不十分に
患者さんが駆血を痛がる場合にはどうするか?
今日は血管が難しい患者さんに穿刺をする日。
内心ドキドキしながら穿刺にむかいます。
「よし、いくぞ!」
と腹を決め、駆血をした瞬間
- 駆血が痛いと言われる
- 駆血を弱めても成功率は落ちないかを考える
- 成功率は落ちないと思う場合は弱める
- 成功率が落ちると思う場合。その強さで駆血をしなくてはならない理由を説明
- 納得を得られれば穿刺する。無理なら他の人に変わることを検討してもいいかも
患者さんに言われた通り駆血を弱めて失敗→刺し直し
は避けたいところ。
という後悔も残りますしね。
しっかりと判断しましょう。
(どの患者さんにも駆血が強いと言われる場合、駆血方法を見直す必要があるかも。)
なんとしても自分が穿刺しやすい体勢を作る
穿刺成功に関わる2つ目のポイントは穿刺をする体勢です。
こんな体勢の時は要注意
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- 患者さんの姿勢:血管が地面と並行でない時
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- 穿刺者の体勢:穿刺する血管が刺しづらい場所にある時
穿刺に向かう時、患者さんが穿刺しづらい姿勢をしていることがあります。
例えば患者さんが頭を上げた状態で待機している時。
上腕の血管に多いのですが、穿刺する血管が床を基準として並行でないと、
穿刺針の角度が思っているよりもついてしまうことがあります。
他にも尺則側(腕の内側)もなんとも刺しづらい部分。
そんな時は患者さんに協力してもらい、一番刺しやすい体勢になる状況を探しましょう。
ここで妥協すると、穿刺した瞬間に後悔することになります。
(私は少なくとも100回以上後悔してます。)
「腰が痛いって言ってたし、拒否されるかな?」
「ちょっと気難しい人だし言い出しづらいなぁ」
こんな心配から言い出しづらいこともあるかと思いますが、失敗するよりはいいでしょう。
一番大事なのは穿刺者が穿刺しやすいベストな体勢を作ること。
意識してみるといいと思います。
穿刺前に注意するといいこと まとめ
今回の記事のまとめです。
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- 駆血を見直してみる
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- 穿刺する時は穿刺しやすい体勢を必ず作る
穿刺をする前に注意したい点を説明しました。
一見当たり前のことですが、慣れてくると疎かになっていることもあります。
明日、他の人の駆血をみてみると面白いかもしれませんね。
穿刺成功率には他にも精神面の問題も関わります。
自信がない方は、ぜひこちらもご覧ください。
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ここまで見ていただきありがとうございます。
それでは!
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