透析室で使う薬を調べるならこれ!おすすめ本3冊【読みやすい本を厳選】

touseki-bookrecomend

新人臨床工学技士
やる気しかないから本買って勉強したいけど、値段が高いから何冊も買えないんだよなぁ。
失敗したくないし、どの本がいいのか教えてくれないかな?

こんな悩みに答えます。

新人むけの参考書に求められるもの。
詳しい説明?たくさんの情報?
いやいや、ダントツでわかりやすさです。

日常業務を覚えるだけでも大変な中、自己学習をしようとして頑張るあなたにとって、小さな文字で詳しすぎる参考書ははっきり言って負担。
かといって自分で良い参考書を選ぶのも時間がかかるし、本当に良いのかわかりづらいもの。

そんなあなたのために、今記事では14年間透析室で働いている僕が実際に使って、わかりやすかったものを紹介します。

後輩や学生に紹介しても、高評価だったのできっと参考になるはず。

調べたいときに、すぐに目的の薬を見つけることもできますよ。

本記事の内容

  1. 透析室新人スタッフが薬を調べるのにおすすめの本3冊
  2. 番外編:つい買いたくなってしまった本

この記事を書いている人

こつぶ
臨床工学技士13年目
現役透析クリニック責任者
血液浄化専門臨床工学技士、透析技術認定士
過去に大学病院で30人以上の後輩指導・学生実習担当歴あり
目次

透析室新人スタッフが薬を調べるのにおすすめの本3冊

book-girl
透析室新人スタッフが薬を調べるのにおすすめの本は下記の3冊

  1. 透析患者の薬 ちゃちゃっとガイド 透析ケア2020年夏季増刊
  2. 透析患者のくすりカラ-大事典 服薬指導の強い味方!ナ-ス必携
  3. 腎疾患の服薬指導Q&A―CKDから透析患者まで

順番に紹介していきます。

透析室新人スタッフが薬を調べるのにおすすめの本①:透析患者の薬 ちゃちゃっとガイド 透析ケア2020年夏季増刊

新人スタッフは、薬に関してはこれ1冊そばに置いておけばいいでしょう。
透析室でおなじみ、【透析ケア】の増刊号。
なんと驚きの418製剤の要点が書かれています。

おすすめな点は以下のとおり。

  • 薬が写真付きで乗っている
  • 作用機序や注意点のわかりやすい解説

✅ 薬が写真付きでのっている

薬の形や色を調べられるのも、この本の便利なポイント。

例えば、患者さんからの

患者さん
下剤が欲しいのよ、あのピンク色のやつ、名前は・・なんだっけ?

こんな質問も、患者さんと一緒に下剤のページを探していくと「これこれ!」とわかることも多かったですね。

✅ 作用機序や注意点のわかりやすい解説

例えばリン吸着薬のこんな注意点。

【食事中から食後30分以内に服用してください】

この理由を知ってますか?

これは、消化管でリンが吸収される前にリン吸着薬とくっつくことにより作用するからで、消化・吸収されてしまった後では効果を発揮できないから。

このような内容が、イラストメインでわかりやすく説明されています。

簡単にでも薬が効果を発揮する理由を知っておくと、薬や注意点の知識を臨床に役立てる近道。
患者さんも、ただリン吸着薬を飲むより、理由を知った上で飲む方が良かったという人も多かったです。
すぐに役立つのでおすすめです。

透析室新人スタッフが薬を調べるのにおすすめの本②:透析患者のくすりカラ-大事典 服薬指導の強い味方!ナ-ス必携

先述の【透析患者の薬 ちゃちゃっとガイド 透析ケア2020年夏季増刊】の2015年の本です。
本の基本的な構成はほぼ同じで、【透析患者の薬 ちゃちゃっとガイド】が発売されるまでは、ほぼこの本を見てました。
個人的に、初めて薬が写真付きで解説されている本にであったので思い入れがあるので載せました。

でも、今から買うなら【透析患者の薬 ちゃちゃっとガイド 透析ケア2020年夏季増刊】でしょう。

ちなみに収録されている製剤数は245種類。
透析治療で馴染みのあるESAやP吸着薬、高圧薬などはカバーされており、もし先輩からもらえるとかで入手可能であればこの本でも良いかもです。

「エベレンゾ(HIF阻害薬)」や「ピートル」など、新しめの薬はのっていないのでご注意を。

透析室新人スタッフが薬を調べるのにおすすめの本③:腎疾患の服薬指導Q&A―CKDから透析患者まで 単行本 – 2012/3/1

こちらの本は、一つ一つの薬を解説というよりは、透析や薬に関連した悩みを質問形式で回答していく本です。

例えばこんな感じ

  • 透析患者はなぜ便秘になりやすいのですか?
  • 急に血圧が高くなることが多いのですが、アダラートという舌下のやわらかいカプセルをもらえなくなって心配です。
  • ペンレスはいつ貼ったらいいですか?

このように、実際によく聞く質問とその理由を書いているのが個人的にはとても○。
臨床工学技士経験14年目の今でもたまに見返してます。

先に紹介した本だけでは「まだまだ物足りないよっ」という方におすすめです。

番外編:つい買いたくなってしまった本

  • 今日の治療薬2021: 解説と便覧
  • 透析患者への投薬ガイドブック 改訂3版 慢性腎臓病(CKD)の薬物治療
  • 当時の僕は意識が高すぎたようで、初めて行った透析医学会で買っちゃいました。
    結論から言うと、難しすぎて理解不能。国語辞典を読んでいるみたいで一瞬でお蔵入り。
    高い勉強代でした。

    透析室においてあればいいので、透析室新人スタッフが自分で買う必要はないと思います。

    透析室新人スタッフが薬を調べるのにおすすめの本:まとめ

    1. 透析患者の薬 ちゃちゃっとガイド 透析ケア2020年夏季増刊
    2. 透析患者のくすりカラ-大事典 服薬指導の強い味方!ナ-ス必携
    3. 腎疾患の服薬指導Q&A―CKDから透析患者まで

    僕自身は、臨床工学技士として働き出してから薬について勉強を開始しました。
    正直、急に先生や患者さんに薬のことを聞かれて冷や汗をかくことも多く、こっそり紹介した本を読みに走ったことも少なくありません。

    透析室新人スタッフにとって、透析で使う薬を勉強するのはは覚えるべき業務のほんの1部でしかなく、他にもいっぱいあります。

    少しでもわかりやすい本を活用し、負担を少なくしていきましょう。

    今回は以上です、みていただきありがとうございました。

    よかったらシェアしてね!
    • URLをコピーしました!
    • URLをコピーしました!

    この記事を書いた人

    妻と子供の3人くらし。仕事をしながら積極的に育児参加!
    豊かな生活を送るためブログを開始。本業しながら継続を目指してます。生活・育児、仕事(透析)、ブログ&SNSについての情報発信中。

    コメント

    コメントする

    目次