なかなか「うん」って言ってくれないのよね。
野菜ばかり食べてるみたい。どうしたらわかってくれるかな?
-
- 患者さんがわかってくれない3つの原因
-
- わかってもらうために大事な3つの方法
患者さんがわかってくれない原因は3つ
車の店でタイヤ交換したことあります?
待ち時間に他のメンテナンス提案をされるんですが、一方的に話をされ最後に『やりますか?』
→いや、いいです
そもそも内容がわからないから答えようもない…
提案方法変えると違うと思うんだけどなぁ。
ブログ書く上で勉強になりました。#ブログ初心者
— こつぶ@50記事0円ブロガー②か月目 (@kotublo) June 23, 2020
突然一方的に意味の分からない話を聞かされて時間の無駄でした。
パッと見で医療は全く関係なくみえますが
本質は今回の記事と一緒でこの3つ。
-
- 話す側の演説状態
- 聞く側の興味がない
- 聞く側が内容を理解していない
解説していきます。
話す側の演説状態
- 透析時間は長い方がいい
- カリウム、リンは気を付けないとダメ
聞く側の興味がない
✔ 治療に興味がない
✔ あなたと話したくない
✔ 治療に興味がない
ほっといてくれ!
考えられるのは2つ
- 危険性を知ったうえで「もうどうでもいい」と思っている
- 危険性を知らないために言っている
1の対応は「説得を続けること」
2の対応は、「なぜ注意をする必要があるか?」
というところから丁寧に説明すること。
難しいのは患者さんの言葉の裏を読まないと
「どちらの理由で治療に興味が無いのか分からない」ことですね。
✔ あなたと話したくない場合
う~~ん、残念。すぐに対応に入るのは難しいかも。
ひとまず他の人に任せて、信頼関係構築に努めましょう。
[article id=”138,” cat_name=”1″ layout=”list” target=”_blank”]
大事なのは患者さんに話をわかってもらうことですから・・
聞く側が内容を理解していない
・ダイアライザを大きくして
・血流量を上げて
・除去量を上げよう
と思います。時間も伸ばします。
(よくわからないけど大丈夫だろう・・)
わかってもらうために大事な事
とにかく話を聞く!
最重要ポイントです。
話の聞き役に徹しましょう。
-
- 患者さんの言葉を絶対にさえぎらない
-
- 適度な相槌
- 患者さんの言葉が止まったのを確認して話す
絶対、あなたの方が多くしゃべっている状況に気を付けるべき!
これを心がければ「患者さんがわかってくれない3つの理由」すべてに対処できます!
- 話す側の講演会状態
⇒話を聞くことで、患者さんの疑問や行動したくない理由がわかります。
- 聞く側の興味がない
⇒患者さんが提案内容受け入れない背景を推察できます。
✔わかっているのに受け入れないのか
✔わかっていないから受け入れないのか
「どちらの理由で受け入れてくれないかな?」と考えながら話を聞いてみましょう。
- 聞く側が内容を理解していない
よく話をすれば、医療スタッフ側が
「あれ、わかってるかな?」と違和感を感じる。
他に患者さんがあまり話してくれない時もあります。
そんなときは質問をしてみて話を引き出しましょう。
例
今回の例で、4時間にすることが受け入れずらい理由は
「時間が伸びることによる拘束時間延長」ではなく、
「姿勢の保持がつらい」という原因が推測できます。
そうしたら
全力で理解してもらえるような説明をする。
こんな感じで話している人は要注意!
・除水速度はゆっくりなほうがいいですね。
医療者は分かるんですけど患者さんは「?」です。
こう言い換えましょう。
・体から余分な水分を取り除く速さはゆっくりなほうが負担はすくないですよ。
それでも患者さんが
「???」
ってなったな。
と思ったらきっとまだ不十分。
どんどん言い方を変えてみてわかってくれるまで説明しましょう。
そして、相手に理解してもらえてるかを確認する方法に
「ここまでの話で質問などありますか?」
と問いかける方法があります。
医療者側から問いかけないと、患者さんは
- 理解した気になっていることがある
- わからないことがわかっていない
- 話をじつは流して聞いている
ということがあります。
説明するときは
- とにかくわかりやすく話す
- 質問して理解を確認する
ことを意識しましょう。
結論を急がない
・内容を理解してもらった
・患者さんが悩んでいる理由もわかった
・悩んでいる理由に対しての対応策も協議した
ここまでやれば、でてくる結論は尊重しましょう。というのが私の意見。
すぐに「じゃあ、これでいいですね!」
というのではなく、考える時間を作るべきだと思います。
まとめ
いろいろなスタッフ・患者さんがいる透析室。
意見の食い違いもありますが
会話をしっかりすることが本当に必要だと思います。
- わかってくれるだろう。
- なんでわかってくれない
医療者側と患者さんで、意見がすれ違った場合にトラブルは起きます。
-
- とにかく話を聞く
- 理解してもらえるような説明をする
- 結論を急がない
長い付き合いになる治療です。
良い関係性で継続していきたいものですね。
ここまで見ていただきありがとうございます。
~記事でたびたび出てきた「話を聞く」というスキルの理解。
理解を深めるために以下の本がとても参考になりました。
興味がある方はぜひ見ていただければと思います。~
それでは!
コメント