コロナウイルス感染拡大 医療機関も深刻です。

こんにちは、こつぶです。

 

新型コロナウイルスの感染拡大が止まりません。

2020/4/14に国内の感染者が8000人を超えたとの報道がありました。

有効な治療薬も出ていない状況で、この先どうなってしまうのか本当に心配しています。

 

 

今回の記事は医療者として、できることをしようと思い書いています。

今の医療機関の状況を知ってもらい、感染を拡大させない意識を持つ方が少しでも増えてくれれば幸いです。

(あくまで医療に関わる一個人の意見です。)

目次

医療機関の深刻な危機

医療用品の不足

ニュースでも報道されていますが医療材料がとても不足しています。

特に「個人用防護具」と呼ばれる物品が品薄です。

医療用マスクや消毒用アルコールをはじめ、医療用エプロンや手袋など個人を守る装備が本当に入荷できません。

全世界の多くの病院で需要が増加しているのが原因だとは思いますが、本当に深刻です。

 

基本的に、個人用防護具は1回使ったら、表面に感染源が付着している可能性もあるため捨てます。

マスクも本来の目的からすると同じ使い方です。

有効な感染対策を実行するためにはとても多くの物品が必要となります。

ですが、必要な量の供給がない状態で本当に困っています。

3月に発注した物品も、入ってこない状況です。

 

なぜ深刻なのか?

たとえば、患者さんが体調が悪くて受診した際に

患者
今体温を測ったら38.0℃ありました。

 

という状況だったとします。

このような場合、症状の原因が「新型コロナウイルス」なのか「インフルエンザ」なのか?他の原因なのかをすぐに判断できません。

従って、さまざまな可能性を考慮して対応する必要があります。

もし、症状の原因が感染症の場合、対応したスタッフにも感染するからです。

スタッフが感染すると、そのスタッフがその後に対応する患者さんに感染を広げてしまう可能性があるのは自然なことです。

そういう可能性を防ぐために、医療者側が感染対策として使用するのが「個人用防護具」です。

 

この対応は「新型コロナウイルス」が広がっているから行っているのではなく、普段から行っているものです。

 

上記は疑いの場合ですが、「新型コロナウイルス感染が確定」した例では、すべての接触する場面において「個人用防護具」を装着します。

 

今、医療現場では「個人用防護具」が安定供給されない状態です。

 

この状況が続いた場合、今後どうやって自分を守りつつ拡大を防いでいくかは大きな問題です。

いつ施設で発生するかがわからない不安

さまざまな人間が出入りする院内では、「新型コロナウイルス」に感染した方が存在する可能性があります。

患者さんだけでなく、医療者、物品搬入業、清掃業者などです。

体調が悪いと思っていても口に出さない方もいます。

Aさん
実は前から体調が悪かった気がしたけど言わなかった。

という人はいくらでもいます。

「会社に迷惑をかけたくなかった」、「気づかなかった」、「自分がコロナとなったら家族がどうなるのか心配だった。」

いくらでも理由は想像できます。

「自分のために言わなかった」のではなく、「診断が確定した場合の周りの状況を考えて」言えない例もあると思います。

だからこそ、だれが感染しているかは本当にわかりません。

 

感染した場合は入院となりますが、病床には限りがあるため軽症者は「病院以外で経過をみるケース」もあるようです。

軽症といっても、報道からはつらい症状がないかはわかりません。

経過観察中にいつ重症化するかもわかりませんよね。

 

また、医療スタッフが感染者確定者と接触した場合、自宅待機期間が必要とされています。

これは、感染拡大を防ぐための処置ですが、単純に病院はマンパワーを失います。

これが続く、もしくは大きな規模で起これば病院としての機能を維持できなくなります。

そうなると、患者さんを受け入れる機能低下が起こり、さらに「病院以外で経過を見るケース」が増えます。

自分が入院できずに経過観察になったらと考えるとどう思いますか?

 

みんなができること

いろいろな業種が「新型コロナウイルス」の感染拡大を防ぐために休業を余儀なくされている状況で、生活の不安はとても大きいと思います。

「補償がないと事業継続が不可能となるので休業できない」という業種もあるのはわかります。

 

ただ、医療に限った話ではありませんが「家にいたくてもいられない」職業もあります。

私の場合は病院ですが、いつ、患者さんや医療スタッフが「新型コロナウイルス」に感染するかわかりません。

いつ自分が感染するかもわからない状況です。

自分が感染してしまった場合、患者さんに感染を拡大させてしまう危険性と常に隣りあわせです。

その場合、きっと「医療者なのにそんなことでいいのか?」など言われるんだろうなぁという恐怖もあります。

いろいろな事を想定しながらやっているにも関わらず、です。

 

また、自分だって関係する家族だって無事にすむかもわかりません。

自宅待機や休業要請でダメージを受ける可能性のあるものを考慮して対応を検討するのも大事ですが、それも「自分が健康なこと」が前提です。

万が一、「新型コロナウイルス」にかかり、人工呼吸器をつける状態になった場合、一番の心配は自分の今後の健康じゃないでしょうか?

他の事を心配する余裕はないと思います。

 

医療者も「自分が感染することにより」自分や家族の健康を失う可能性が高い中で働いています。

妊娠をしているスタッフも、「自分がいないと病院が回らない」という責任感から継続して働いている方も多くいます。

「このような危険のなか働かないで自宅待機してくれ」と思っている家族もいます。

 

そのような中で働いていますので、個人的にはせめて必要のないマスクの買い占めや、外出で感染を拡大する危険性のある行為は本当に避けてほしいです。

単純に「新型コロナウイルス」感染疑い患者を増やすだけの行為です。

前述しましたがそれらの行為は医療機関の負担を確実に増やします。

医療機関の負担が増えれば確実に医療を受ける側のデメリットも増加します。

いいことはありません。

 

今元気な人も、明日には体温が上がり、調子が悪くなるかもしれません。

その時病院に行っても、感染が拡大した状況では適切な処置を受けることができない可能性が大きくなってきています。

 

それを防ぐためにも、まずはみんなで感染する機会を減らすことが大事です。

 

以上、私個人の意見でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

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この記事を書いた人

妻と子供の3人くらし。仕事をしながら積極的に育児参加!
豊かな生活を送るためブログを開始。本業しながら継続を目指してます。生活・育児、仕事(透析)、ブログ&SNSについての情報発信中。

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